久々の更新です。気づけば平成も終わりに近づいています。
嘉麻市地域おこし協力隊 岡です。
いつもは嘉麻市のことをお伝えしていますが
今日は気分を変えてデンマークのお話を。
(今回は結構長いです。お時間のあるときにどうぞ。)
と言いつつ日本ではあまり馴染みのないデンマーク。
まずは少しだけデンマークのご紹介です。
デンマークとは
デンマークの主な企業として、『ロイヤルコペンハーゲン』が有名ですが、
他にも『レゴ(玩具)』や『エコー(靴)』などもあります。
他にもデンマークのチーズは結構有名ですが、
実は養豚も盛んで日本もデンマークから豚肉を輸入しています。
また高福祉国家や幸福度の高い国としても聞いたことがあるかもしれません。
では、なぜ今回デンマークの話をするかと言いますと
2月にデンマークへ里帰りをして感じた事をお伝えしたかったためです。
↑デンマークの朝ごはん(週末の特別なやつ)
デンマークでの話
まず前提として、私は2年ほど前にデンマークに住んでいました。
当時住んでいたのはコペンハーゲンから公共交通機関で約5時間ほどの小さなまちです。
そして周りはだいたいおじいさんとおばあさん。
もちろん周りに日本人など1人もおらず、日本語もほぼ通じない生活。
※けどポケモンとニンジャは最強
こちらはデンマーク語が全く話せないし、英語も得意ではありません。
こんな中デンマークが大好きというだけで一人乗り込んだ25歳の私。
(もしかしたら26歳だったかも)
居場所が欲しい
そこで私は移住でも大事だと言われる『居職住』問題にぶち当たりました。
『職』と『住』には恵まれていたのですが、苦労したのが『居』
つまり自分の居場所を見つけることです。
幸いホストファミリー(以下HF)に恵まれてとても楽しい時間を過ごしていたのですが
かなりの頻度で襲ってくる『家族と職場の人以外の人と繋がりたい欲』
けど当時の私は『シャイ・内弁慶・寒さに弱い』という三重苦
そして初めての長期海外滞在だし、しかも結構田舎。
友達を作る方法が正直わかりませんでした。
どうしよう
まず、私のデンマーク語は赤ちゃんレベル。
本当に『ハーイ!』と『チャーン!』くらいしかいえない。
・・・どうしよう
コペンハーゲンまで行けばいろんなコミュニティーや教室があるけど、
ここは『マダム向け英会話教室』や『ムッシュ向け料理教室』みたいなのしかない。
・・・・本当にどうしよう
そこでHFにお友達が欲しい旨を相談しました。
そしたら地元に音楽バンドがあるからそこに行ってみたらとのこと。
私は吹奏楽部でトロンボーン吹いており
それなら行けるかもと思い飛びこんでみることに。
そこでまず驚いたのは、
メンバーが下は6歳、上は80代の超老若男女バンドだったこと
おじいちゃん2人がヨロヨロしながらユーフォ吹いてるし
子どもが好きなタイミングでシンバル叩いてる。
ここなら私もいけるかもしれないと感じて早速メンバーに。
彼らはアジア人である私を初めから何の違和感もなく受け入れてくれ
すぐに楽器を貸してくれて、歓迎のケーキまで食べさせてくれたのです。
初回の練習はあまりメンバーと話ができず寂しかったのですが
それからはもっと話したいと思い必死にデンマーク語を学びました。
↑いろんな演奏会に参加させてもらいました。
それから
赤ちゃんレベルだった私のデンマーク語力は
次第に仕事先の保育園児と対等に喧嘩できるまでに成長を遂げ、
最終的に『私は膀胱炎になったと思います。薬をください。』
と病院で言えるほどに。
バンドのメンバーとも打ち解けることができ、ドイツ遠征にも参加しました。
そんなこんなで家族と職場以外の私の居場所を見つけることができ
それをきっかけにどんどん友人の輪が広がって国籍問わず友達も沢山できました。
そして今年の2月にデンマークで多くの友達と再会を果たし
そんな昔話に花を咲かせてきたところです。
その中で思ったこと
移住される方が地域に飛び込んでみる勇気を持つことも大事ですが
受け入れ側はいつでも飛び込めるような場所を作っていることも大切だと気付きました。
私は『超老若男女バンド』のおかげで自分の居場所を見つけることができたので
移住を考えている方や移住された方が居場所を見つけるサポートができればと感じました。
そして現在、私自身がそんな心地よい居場所を作れたら強く思っています。
最後に、今年の9月に『北欧』をテーマとしたイベントを企画しています。
この『巡る福岡』を通じで、随時皆様にお知らせできれば幸いです。
興味のある方はぜひ嘉麻市まで足を運ばれてください〜!
以上で終わりです。
読んでくださってありがとうございます。
おかふみ
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